簿記の資格を持っていると、会計・経理関連の仕事に役立ちます。しかし、級がたくさんあり、どの級を受験すればよいか迷いますよね。今回は簿記3級と2級、どちらを受験すべきか解説していきます。
簿記3級と2級どちらを受験するのがおすすめ?
帳簿付けに関する知識が全くない方は、3級を受験しましょう。3級は初心者レベルのため、簿記用語に慣れていなくても勉強がしやすいです。
少しでも会計や経理の経験がある場合は、2級からの受験でもよいでしょう。1度過去問を解いてみて、3級の問題をある程度(8割程度)理解できたら、2級の受験がおすすめです。
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データから見る簿記
簿記検定の内容と合格率
簿記3級は業界や業種問わず、基礎として知っておくべき内容が出題されます。3級は商業簿記のみ出題されるのに対し、2級は商業簿記と工業簿記が出題されます。2級は経営管理に関する知識が必要です。
2023年11月19日に行われた簿記統一試験の合格率は、2級が11.9%・3級が33.6%です。2級の合格率が低く、難しい試験と言えます。2級は3級で出題されるような内容を理解していることが前提です。基礎を理解していない内に挑戦するのは、あまりおすすめしません。
参照:商工会議所の検定試験,「簿記 受験者データ」,https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data,2024年3月4日
商業簿記と工業簿記の違いや難易度は?
商業簿記は、外部から仕入れた商品を販売する企業の取引記録です。それに対し工業簿記は、自社で製品を製造販売する企業の取引記録となります。工業簿記には、原価計算など商業簿記に含まれない内容も出題範囲です。
商業簿記と工業簿記の難易度は、人によって異なります。問題集などを解き、どちらが苦手なのか把握しましょう。弱点が多い方を、優先的に勉強するとよいでしょう。
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就職で役立つ簿記資格
簿記資格を持っていると、就職でも有利になります。特に経理や会計の仕事で、役に立つでしょう。簿記3級でも知識を証明できますが、経理・会計関連の仕事に就きたい場合は、2級まで取得するのがおすすめ。
まとめ
今回は簿記3級と2級、どちらを受験すべきかについて解説しました。簿記に関する知識が全くない方は、3級から始めるとよいでしょう。ある程度基礎知識がある方は、2級を受験するのもおすすめ。まずは過去問で、自分のレベルを把握してみましょう。